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雨宮雅貴の中の人にどハマりした話

やたら長い記事ですが、結論から言うと
「歴史物や擬人化ジャンルから元ネタオタになってしまうように、ハイローの元ネタであるLDHのオタになってしまった」
ってのを具体的に言い募ってるだけですご了承くださいw
三代目がEXILE系列ということすら知らなかった私、はっきり言って一人も顔と名前が一致しなかった私が、いまやHIGHER GROUND見て全員分かるしファンクラブも入ってるなんて……。やばい……。

さて。雨宮兄弟(とくに雅貴)オタになってしまった私が、中の人たちに興味を持つのはまあ自然な流れでした。

雨宮兄弟、とにかくアクションがかっこいいんですけど、二人ともボーカルと知って驚いて。
EXILE系ってパフォーマーっていって一切歌わずダンスだけするメンバーがいて、彼らのアクションほんと半端ないんですけど、
わりとそれに劣らぬアクションをしておいて、本業では踊ってないのかよお前ら……。えっなんでそんな動けるの……?

とくに雅貴役のTAKAHIRO、あんなに美しいハイキックが出来る人間が本業では別に踊ってないし空手初段、書道八段て何なんだよ……。
というか私が10年くらいこんな蹴り殺陣が見たいと夢みてたアクションがザムービー3ではマジで見られてしまって……。
夢が……?現実に……?しかも三次元で?しかもこの角度吹き替え使えなくない?本人なんじゃない???えっ?えっ???

しかも目のハイライトが本当に綺麗に消せるんですよあの人。意図して。あんなに目が大きいのに。
夏頃に初主演した舞台、円形劇場なのに、特定のシーンから後は、上を見上げる演技の時ですら、2階席からですら、完全に目が死んでいた、らしくて……。
雨宮雅貴の目の死に方最高すぎて萌えた人間としては悶えました。
ソロMVの時も「カメラが回った瞬間に目が潤み出す」と蜷川実花に褒められてたし……(なおこの時蜷川実花が撮ったMV、「水に浮かべて上から花びら降らす」という正気度減るレベルの耽美さなので見て引いてください > https://gyao.yahoo.co.jp/player/00071/v02472/v1000000000000001161/)

レッドレインの監督曰く、「ドーム公演慣れ=360度から見られ慣れている人間は、どこからどう撮ってもオーラが出て絵になってしまう。だからそれをどう活かすかだけ考えればよかった」とのことで、すごい話ですね……。

ところで、ハイローって「内輪の人間をヤンキーものパロしてみた」から出来た作品なんですね。
「身内の誰々になんとかって二つ名ついてたらウケる」「じゃあそいつにはこんな仲間がいて」「敵対してるグループはこんなんで」「こいつとこいつはリアルに仲がいいから兄弟役にしちゃえ」
マジでこのノリで作られています。
だって、脚本会議では、キャラに見立てた消しゴムを動かしたりドーン!て倒したり「ここでテーマソングか流れるのが一番かっこいい!」「いやここだ!」とやったりしてるんですよ……。男子中学生の悪ふざけを本気の予算とスタッフとキャストで実現したら、こんなにもヤバいブツが出来てしまったというのがハイローでしてね……。
そんなわけで中の人からの輸入ネタもわりとあるので、中の人を知っておくと二重においしいとこがある。ますます中の人を調べない理由がなくなるわけです。

初めて動いて喋ってる中の人を見たときは下ネタ言い過ぎ&後輩男性にも言わせようと躍起になってたので正直引いた私でしたが、
少しずつ過去インタビューや、ちょうど全国行脚する形で行われていたファンクラブイベレポートなどを漁って、好感度は徐々に上がって行きました。
ていうかファンサがすごいのが分かったのがヤバかった……。ファンの反応や空気を敏感に感じ取る力が驚くほど高いし、自分のファンサで死ぬファンを見るのが大好きなので、ファンサで場のファンを掌でころころ転がしてるというか……。

見方が明確に変わったのは、ザムービー3の試写会(動画をアップしてくれてるメディアがあるので見られる!)辺りだったと思います。
感極まって泣いてしまった監督をフォローしようととっさに他愛ない・TAKAHIROが道化役になるような嘘をついて、秒で「嘘ですけど!」と撤回したんです。
そこ自分が道化役に回る必要あったか……?と思いながら、私は思い出していました。ハイローって、中の人に完全当て書きされてる作品なんだよな……。

・オーディション出身で最初は素人だったので、ものすごく苦しんだ
・いま後輩に対してめちゃくちゃ距離が近いのは、その経験がある分、何かあったら相談して欲しいからなんじゃないか。でもその距離の近さはどうかと思う
・普段ツッコミ役に回りがちだからこそ、任せられる人がいる場では全てを放棄してボケ倒すことを楽しむ(最初に見た下ネタ祭りの時もわりとこれだったようです)
……これ、「長い間末っ子だったけど、下に弟が出来たから無闇に張り切って空回りしてるお兄ちゃん」ぽくないですか?
それって雨宮雅貴じゃん……。

共演者に「雨宮雅貴はTAKAHIROさんそのまんま」と言われるけど、本人は「雨宮雅貴をやるときは、自分の理想の姿を演じている」と言っているところ。(あれが理想でいいの?本当にいいの?)
いつも明るくて、でもそれはそう見せようと努力してるから、というところ。
もう笑い話だから、と語る思い出が大体あんまり笑えない重さのところ。
俺スターだから!とか言ってのけるくせに、後輩にまっすぐ褒められると途端に茶化したり過剰に図に乗ったふりをしたりして照れくさいのをごまかすところ。
(本人は善意で)すぐに話を盛ってしまうので、結婚相手の武井咲に「今日の料理どう?」と聞かれても毎回「今まで食べた中で一番美味しい」と答えてしまうので味付け傾向の参考にならないと頭を抱えられているところ。
でも、いつも真摯に、どう振る舞ったら喜んでもらえるかな?って本気で考えているところ。
あ、ダメだ、もう全部愛おしく思えて来た。

この辺りで見たバラエティ番組で、ロケ中偶然出会った自分のファンに好きな曲聞いてその曲を1フレーズ歌ってみせた瞬間に、萌えじゃなくときめいてしまったので、観念しました。
萌え通り越して、惚れてしまった……!この私が!三次元男性芸能人に!w

あと役に入ってるときは本当に顔立ちが違うんですけどこの人「アーティスト」やってる時のスターオーラがすごいっていうか、綺麗だしかわいいしかっこいいし可愛い……。
元々かなり好みの傾向の顔なので、役としてでなく中の人の顔に普通に惚れてしまって……。

しかも歌が上手い……。
12/30に初めて生歌聴いたんですけどえっ音源より上手くない???
終わった後同行者にひたすら「脚が長い、歌が上手い、脚が長い」と繰り返してしまいました。脚が長いんだもん……。
舞台挨拶では見たことあったけどその時はあんま歩かないじゃん!
でも歩くと脚の長さが強調されまくるんだもん!!!
しまいにはEXILE mobileの当日の更新(ステージに出て行く姿を後ろから撮った写真で、光に照らされて影になっていてめちゃくちゃかっこいい)をレストランでうっかり見てしまって赤面しながら突っ伏し、「ガチ恋勢みたいな反応ですよw」て言われてしまいました。
仕方ないじゃん……私の推しがこんなにかっこいい……。かっこよくてアクションがすごくて顔も中身もかわいくって歌が上手い……。

そんなわけで、何も知らなかったEXILEの歴史を履修中です。ほんっとにテレビとか見ないので、私よりむしろ、テレビ見る一般人の友人や知り合いの方が詳しくてびっくりしてばかりです……。私の知らないところでそんなに全盛期を極めていたんだねEXILE……。おかげさまで知る楽しみがたくさんあります!
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雨宮兄弟にハマった話

ハイローにハマった大体の経緯は前の記事で書きました。
「金ローレッレ……というよりそれに荒ぶるTLがきっかけでハイローオタになった話」
http://sorakari.blog6.fc2.com/blog-entry-593.html

これを読むとなんとなくわかる通り、私は「雨宮兄弟」に落ちました。

・100人の不良と2人で互角に戦った
・漆黒のハーレー(フルカスタムでカスタム費1台1000万以上)に乗ってる
・ハイブランドのライダースジャケットを着てる(サンローラン、ジバンシィ、トムフォード辺り)(50万円とかする)
・顔がいい(「雨宮兄弟」で画像検索してみてください。マジで。)
・三兄弟なんだけど、三男だけ両親の再婚の時の連れ子
・10年前に両親死亡のため兄弟だけで生きてきた
・一番上が失踪中なので今のところ2人で兄探しをしている
・職業は運び屋
・テーマソング(ハイローは各チームにテーマソングがある)でめっちゃ「ルシファー!」とか叫んでる

なんか既に属性過多なんですが、1人ずつ紹介しておきましょう。

・長男:尊龍(たける)(演:斎藤工)
色気の塊。男前。
しょっぱなから、ネタバレ防止するとあんまり語れない。(なんで失踪したんだとか)
両親がいない分、2人の親代わりのつもりでもあったんだろうなとか考え出すと私の胸が痛む。

・次男:雅貴(まさき)(演:TAKAHIRO)
童顔、おしゃべり、趣味はナンパ(ただし成功率はお察し)、弟に無視されては「お兄ちゃんの言うことを聞きなさい!」と茶化す2.5枚目。戦闘は蹴り主体。
いつもヘラヘラしてるけど、つらい時は原因から物理的に目を背けるし、負の感情を表に出さず溜め込んだ結果、最終的に目が完全に死んで怖いことやり始めるタイプ。実写作品なのに、あんなに大きな瞳から綺麗にハイライトが消えるので私が興奮する。

・三男:広斗(ひろと)(演:登坂広臣)
クールな美形。彫刻のような美形。無愛想だが情が深い。喧嘩好きで、挑発して相手から売らせることも。戦闘は殴り主体。
無口だけどストレートなタイプなので有事の際には喜怒哀楽がはっきり出てくるのが最高すぎる。

キレるとか有事とかについては「THE RED RAIN」(通称レッレ)見れば全部分かるので……。エモさと落差がヤバい映画なので……。からのスタッフロール後の兄弟の戯れが致死量を超えているので………。ある種のオタクホイホイすぎるので……。

いやあ私さあ、戦国BASARA2の猿飛佐助がさあ、いつもヘラヘラ軽口叩いてるのに、主人である幸村が死んだ途端
「死んでくれ、本気だ」て地を這うような声を出して、その後ピタッと汎用ランダムセリフ喋らなくなるのが性癖すぎてたまらん人なんですよ。
大切な人を傷つけられて感情がすっと消える2.5枚目、興奮せざるを、えなかった。

なおここから中の人に出会った結果めちゃくちゃな勢いでTAKAHIROにハマっていくのですがそれは次の記事で。

金ローレッレ……というよりそれに荒ぶるTLがきっかけでハイローオタになった話

こんにちは、ハイローハマって3ヶ月弱のオタクです。
生まれて初めてライダースジャケット買ったり、三代目のライブ行ったり、部屋に雨宮兄弟のポスター貼ったり、ザム3試写会ライビュ行ってきたり、横アリのライビュ・ライブも現地参戦決めたり、自分でもどうかと思うハマりっぷりを見せていますが、まだ出会ってから3ヶ月も経ってないんですね。

私とハイローの出会いは8/11でした。そう、かの悪名高き金ロー版レッドレインです。

この前後でザムービー2を前にTwitterのタイムラインが荒ぶっているのは見ていましたし、
予算やスケジュールに糸目をつけないひたすらこだわった作りらしいということには興味を持ち始めていました。
( ‪「完全なファン目線で、どこまで凝れるか」 別次元のクオリティで『HiGH&LOW』世界を再現した「ハイローランド」誕生の秘密 (1/4) - ねとらぼ http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1709/03/news003.html
‪『HiGH&LOW THE MOVIE 2』脚本家・平沼紀久が語る、“ユニバース化”する物語世界とその作り方 http://realsound.jp/movie/2017/08/post-98575.html (とくにこの記事の大モニターでの共作の話はビビりました) )‬

なので、無料だしせっかくだから金ローは見ようと思い、PCとテレビをつけて待機していました。……そうしたらまあタイムラインが阿鼻叫喚に。
ここまでみんなが叫ぶなんて、ひょっとしてこの映画でアクションをカットするって、プリズムショーをカットしたキンプリ並の恐ろしい所業なのかな?と思っていた矢先にこのツイート。



私は放映途中でテレビを消し、誓いました。
「なんかハイローオタクのみんな荒ぶっててかわいそうだったからこれで判断はしたくない。ちゃんと完全版を見てみよう……!」

そこから配信でザム1を見ました。むちゃくちゃ面白かった。
http://twilog.org/hinata_sk/search?word=%23ハイローザム&ao=a&order=allasc
そのままザム2を劇場で見ました。むっっっちゃくちゃ面白かった!!!
https://fusetter.com/tw/siLxB#all
そしてレッドレインを見て(ここで完全に雅貴推しになる)
http://twilog.org/hinata_sk/search?word=ハイローレッレ&ao=a&order=allasc
ベストアルバム(最高)→ザライブ(ヤバい)→ドラマ(現在視聴中)と段階を踏み、見事にハイローオタクになりました。
こんな面白いコンテンツがあったなんて知らなかった、出会えてよかった……という気持ちです。

単に「EXILE系がいっぱい出てくるヤンキー映画」というだけだったらたぶん見なかったので、
・作り方やこだわりが半端ないこと
・日頃の熱心な布教
・金ロー版こんなもんじゃないという訴え
を私に伝えてくれたタイムラインのみなさん、本当にありがとうございました。
おかげさまで、今、毎日楽しいです!

8月にハイローを知ったオタクが三代目のライブに行ってみた

(10/17:こぼれ感想とかあったので最後に追加しました)

本日10/16東京ドームで行われた三代目JSBのライブ、UNKNOWN METROPORIZに行って来ました!!

タイトル通り、私はハイローオタクです。それもまだ2ヶ月くらい。それまではEXILE系を全然知らなかったしnot for meだろうなと思ってました。
私とハイローの出会いとかについては別記事で詳しく書く予定なので割愛します。
8/11に出会って、8/26にはとりこになり、9/11にはベストアルバムを買い、9/18にザライブ配信を見ました。
こんな面白いコンテンツがあったなんて知らなかった、出会えてよかった……という気持ちに包まれました。

そしてその多幸感や感服は、パンフレットやインタビューを追うごとに、制作体制やスタッフやキャストに対しても増幅されていきました。
三代目はハイローザム2から入ってしまうとちょっと意味不明レベルのドリームチームにしか見えず(逆だよ逆)、ライブに行ってみたいなあと思い始めました。
いやそれにしても軽率に現場入り決めたなあという感じなのですが、これは他でオタクをやった教訓からなのです。

私は舞台「LILIUM」から入ったモーニング娘。オタクでもあります。
だから知っているのです。
役者としての姿と本業としての姿は、繋がっているけれど違いもあって面白いこと。
生で見るアクションやダンスは映像とは違う良さがあること。
そして、生で見られる回数も期間も限られていること。推しが怪我したり卒業したりしてから後悔しても遅いんですよ。現場って一回一回がかけがえのない宝物なんですよ。

で、まあ、決め手としては、ハイローで知り合ったフォロワーさんたちがみんな幸せそうにUMPのレポをしていたことと、NAOTOさん本当に三次元かよ問題でした。

前者は分かりやすいですね。
LDH門外漢のただのオタクが行って大丈夫かな……という気持ちを払拭してくれました。一応ベストアルバム買ってセトリの予習もしていったし、そもそも「やる曲の10%も知らなくてもライブは楽しい」という(ハロプロの全グループ合同フェスの)経験も持っていたので、まあここはそこまで心配してなかったんですけど。

後者は、………あの、ザム2のジェシーヤバくないですか?ただの二次元ですよね?
えっ衣装が私服?
えっスニーカーの踵つぶすのは演者の発案?
………あんっなに二次元なキャラクターの要素が演者から出て来る?それであんなに動ける???
えっその人本当に三次元?て思いました。私は真剣です。なので、生で実際に確かめてみないと気が済まない気持ちが膨れ上がっていったのです。
しかもこの顔で30超えてた、びっくりした、えっもう「今」のNAOTOさんを目撃しておいた方が絶対良くないかこれ。

その矢先に平日追加公演の発表がありました。幸い、仕事を早退できるスケジュールでした。これは天からのチャンスかなと思ってチケット取りましたやった!!!

1塁側1階スタンド、半分に分けたら前方寄りで、トロッコが近いしステージも見やすい席でした。

で、まあ、その。体験してきたらもうものすごかったんですけど。

そもそも東京ドームに入ったこと私初めてだったので、こんなに人いるんだ、平日だぞおい……みたいな気持ちになり。
ダンサーが多くない!?ヤバない!?あと舞台装置もすごくない!?何!?となり。
ていうかあのイメージムービーもいくらかけてるんでしょう……相当贅沢にCG使ってるので、かなりヤバいと思います……。
まあお金や規模の話は置いといて!!
この先取り止めなく感想をつぶやいていきます!!
ほんとにニワカなので何か間違ってたり失礼あったらごめんなさい!

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暴力シーン苦手だけどマッドマックスのそれは好きだ

※この文章はあくまで個人の感想であり、
暴力シーンが苦手でもマッドマックスなら大丈夫だよ見ろ!と無理におすすめする意図はありません
※ソース脳内だけで書きなぐっているのであちこち間違っていたらごめんなさい

私は、実写の暴力シーンが苦手だ。とくに、一方的で反撃の余地のないもの、暴力シーンそのものが目的になっている(サービスシーン的な)もの、理不尽なもの、暴力以外の見どころがあまりないもの、あたりが。

劇場で「マッドマックス 怒りのデスロード」(以下「マッドマックス」表記)の予告編が流れるたび、私は目を伏せて終わるのを待っていた。まさに私の苦手なシーンがたっぷり詰まっているように感じられたからだ。
(結論から言うと、マッドマックスは、暴力シーンのためだけに暴力シーンをやるだとか、暴力以外の見どころがないとか、そんな映画ではなかったのだが)

マッドマックスの予告編に苦手意識を感じていた私が、それでもこの映画を見に行ったのは、公開後にTLにあふれた感想のおかげだった。普段野蛮なものを好まない人や、何を見ても冷静に分析するような人までが、熱に浮かされたようにこの映画を褒めていた。とくに、「神話だ」「セリフに頼らないシナリオ」「単純なプロットなのに驚くほど面白い」「イモータンジョーの支配構造考察」「ジェンダーの観点から」辺りの話に心惹かれた。

いざ見始めてみると、前半——具体的に言うと、フュリオサがある事実を知らされてしまうまで——は、「面白いし、上手い映画だが、しんどい」というのが本音だった。次から次へと繰り広げられる荒々しく泥臭い暴力や爆発に、私は身をちぢこまらせ、息を止めていた。

だが、前述のシーン辺りから、私は急速に引き込まれていく。それまでの部分が私には魅力的でなかった、というわけではない。そのシーンをきっかけに、私がこの映画の良さを感じ取れるようになったのだ。
フュリオサの絶望がダイレクトに胸に迫る美しい「静」のシーンによって、今までの騒々しさ、荒々しさがどれだけ意図的に組み上げられたものか気づいた。この映画は、ド派手なシーンを何も考えず山盛りにしたような作品ではない。もちろん観客は何も考えずに楽しむことが出来るのだが、それすら「難しく考え込む必要がなく、感情や感覚で楽しめる」ように練られているゆえではないか。

こうして振り返ってみると、とにかくよく練られた作品なのだ。
たとえばニュークスが「木」を知らないくだりの情報量はすごい(女たちは知っている、というのがまたいい描写なのだがここでは触れない)。
ウォーボーイズたちは知識が(驚くほど)ないが、機転をきかせるだけの知恵はある。それなのに彼らがあまりにも蛮勇なのは、それしか無いからだ。環境が、数少ない知識が、存在意義を与えてくれる価値観が、彼らを駆り立てる。彼らは他に承認欲求を満たす行為を知らないのだ。そう考えると、ここまでの彼らの馬鹿馬鹿しく暴力的な行動の数々が急に意味を持ち始めた。あれは単に映画にスリルや華やかさを与えるためではなく、彼らを真に描写するために必要だったのだ。

マッドマックスは、単純にカットできるシーンがほとんどない、情報量が画面いっぱい尺いっぱいに詰まったすごい映画だ。
画のインパクトや説得力で言葉でなしに世界観を理解させたり、ディテールにも注意が払われていたりするので、画面の隅々まで「この世界ならそうだろうな」と頷ける。
それなのに決して押し付けがましくも説教くさくもない。すごくて、興奮して、燃えて、ヤバい。褒めるのに複雑な語彙が要らない。
それは何も考えずに作ったからではなく、考え抜いて作ったからこそだ。描きたい「すごさ」を、見ればそれだけで伝わるレベルまで落とし込むために作り手がどこまでも本気だったからだ。
(実際、監督のインタビューなどを読んでみると、かなり色々なことを考えて作ったのが分かる。無声映画としても見られるように作ったというのには膝を打った。画面の情報量、セリフのないシーンでのキャラクターの雄弁さ、音に頼らない映像のテンポなどが本当に素晴らしい)

結局何が言いたいかというと、マッドマックスすげええええ!!!ということだ。すごい。すごいぞこれは。

「この野菜は基本的には嫌いなんだけど、この調理法なら好き」のような気づきを与えてくれて本当にありがとう。おかげで、これからはもう少し食わず嫌いせずに色々な作品に触れられるだろう。
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